読書記録「BREAK-AGE」馬頭 ちーめい

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◆祝◆kindle
ということでついうっかり書いてしまう記事です。
BREAK-AGEは私の青春。


BREAK-AGE[全10巻]
近未来(現代からするとすでに過去ですが)、世界的ブームを巻き起こしている体感型ロボットゲーム「デンジャープラネット」シリーズ。ある日、主人公・仁村桐生がオンラインモードをプレイしていると、謎の巨大マシンにボコボコにされてしまう。
そのマシンのプレイヤーに会いに行ってみると、意外にも女性。
そして桐生は、「自分が勝ったら付き合ってもらう」という条件で、彼女の重マシンに勝負を挑むのであった。

簡単にいうと、「ガンダムビルドファイターズのように好き勝手組めるマシンを、ガンダム戦場の絆のような体感型筐体で操作して遊ぶロボットゲーム」を通して若者たちの交流や恋愛、はたまたゲーム業界の裏でうごめく思惑とかそういうのを書いていく漫画です。

既製品のパーツを組み合わせる以外に、専用のツールソフトを用いることで(コア部分以外)ネジ一本から自分で設計・カスタマイズできることが特徴のこのゲーム。詳細なカスタマイズには工学知識があると有利というガチ仕様。
そんなわけで主人公たちは「高等専門学校」というレアな学校に在籍する学生となっています。
こういうところもいいですね。私がかつて高専に入学したのもこの漫画で知ったから、というのは嘘か真か。

登場人物も個性あふれて多種多様。ほとんどみんなゲームが好き。

ゲームを通した青春模様。とてもいいマンガです。

ロボットものとして秀逸で、カッコイイメカやギミックが秀逸なメカ、「いくらカスタマイズ性高いといっても」と言いたくなるようなマシンとか出てきますし、これらをゲーム上で動かすマスターシステムってすごい。


スパロボ参戦とか…しないかなぁ…ほら、ガンダムBFとか、そういう仮想空間系ロボットものだけ集めてさ…

読書記録「戦場の魔法使い(既刊3)」檜山 大輔

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1~3巻まで読んで、連載も追ってます。

一般兵士の中に特殊能力を持つ兵士がいるタイプの戦争もので、技術レベルは第一次世界大戦ごろ。塹壕戦してたり、3巻のラストで戦車を作ってたりします。

主人公は「命を視る」能力を持つ狙撃兵。
その力のおかげで劣悪な視界の中でも敵兵の正確な場所がわかるため、「戦場の魔法使い」と呼ばれ恐れられています。
しかし異能者は他にもおり、姿をコピーする能力を持つ敵兵に潜り込まれた所属部隊は全滅。
生き残った主人公・ハルは、自分の部隊を襲った「姫様」と呼ばれる敵将への復讐を誓い、戦い続けます。


治癒能力を持ったヘタレ衛生兵にモノを爆弾化する能力を持つ上司、バケモノめいた身体能力の女忍者などの仲間たちや、例によって何か悪そうな上層部も登場。敵国側も何やら旧王家っぽい上に何か自国に思うところありそうな「姫様」(シャアかよ)とお付きのダンディ、非道なネクロマンサー能力者に彼を嫌う技術者など、魅力的なキャラクターが多い上に新キャラも続々。
ぶっちゃけネクロマンサーは他の能力に比べても性能がひとつ抜けてるような…

姫様の能力も目的もまだ謎だし、両国とも内部にゴタゴタの匂いがあるし、戦争自体も中々長くなりそうなのですが、連載の方で「最後の作戦!」とかアオリに書いてあったのでちょっと不安だったり。


とりあえず姫様お美しい。

読書記録「燐寸少女(1)(2)」鈴木小波

既刊2巻(以下続刊?)の漫画です。

正義の味方になりたいな、仕事で成功したいな、この時間がずっと続けばいいな。
オムニバススタイルで展開される話の主人公はそれぞれ妄想を抱く人たち。
彼らの前に「妄想が具現化するマッチ」を売る少女が現れる。お代は寿命が1年分。

マッチを手に入れた人々は、火をつけている間の快楽に身を任せ…

結末は人それぞれ。
痛い目を見たり、新しい一歩を踏み出したり。


不思議な雰囲気でホンワカしつつ、時に皮肉に、時にシュールに、時にコメディタッチに。言ってしまえば「笑うセールスマン」です。

1巻のラストでライバルのような「深層心理を具現化するろうそく」を売る少女も登場します。仲が悪いのかと思いきや2巻のラストでは2人は違う目的を持ちつつもモノの見方が同じで息が合ってたりと、お話的にも一筋縄ではいかない様子。

続刊を楽しみにしています。

読書記録「独創短編シリーズ 野崎まど劇場」野崎まど

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作家、野崎まどの短編が24+α作品収録されていてワオ!お得!な本です。

kindle版を買ったのですがしょっぱなから固定レイアウトで収録されていて「ヌゥーッ!PaperWhiteで読む本じゃなかったか!」と思ったらテキスト版も収録されていてステキな心遣い。なお後日PC版で独特な固定レイアウトも楽しみましたとさ。

なお、1本目の話からまるでアスキーアートのように100%テキストで表現された図解が出てきて「こいつはヤバい本を買っちまったぜ」と真顔になりましたマル。

テキスト自体にも仕掛けがあったり、テキストだけではわかりにくい内容は豊富な図で解説。
図のない作品もありますが、全体的にはギャグ、それもカオス方向で。
叙述トリック?から出オチまで豊富に取り揃えております。

短編集なのでサクッと読め、ある作品が合わなくても別の短編はハマるかもしれません。

真顔になったりニヤリとしたり、読んでると変な人になれます。
kindle版でも裏表紙や表紙裏のネタが収録されていたのがうれしいですね。

ていうかそんな隅々までネタ仕込んでいるんですね。

読書記録「逃げるは恥だが役に立つ(1)」海野 つなみ


知ったきっかけがなんだったのかすっかり忘れた漫画。
積読から発掘しました。

派遣切りにあった主人公、森山みくりは、父親の勧めにより求職中のアルバイトとして津崎という男のハウスキーパーとして働くようになる。
なかなか再就職先が決まらないある日、父親の定年により田舎へ引っ越すことに。
正社員になれず実家暮らしのみくりは逆らうことができないが、そこで「せっかくの当たり業者」を変更するのに抵抗のある津崎と利害が一致。

2人は事実婚というかたちで雇用契約を結び、仮面夫婦としての生活を開始するのでした。

というのがあらすじ。
2人の間にあるのは「愛」ではなく「雇用契約」なので、「仕事」に対して給与や休暇がしっかり決められたり、夫の実家へ行く用事や人前で「妻らしく振舞う」必要がある場合などでは時間外手当が支給されます。
お互いに生活上の協力はしますが、そこに「愛情」という要素がないためキッパリスッキリ、いい意味で他人行儀で距離感がある。配偶者は精神的な支柱?ナイナイ。

そんなビジネスライクな2人だけども、この先もこの関係が続いていくのか?続けていけるのか?楽しみです。
1巻時点でも家を訪れた津崎の同僚に別々の寝室を見られて怪しまれましたし、さすがに共同生活を続けていて気持ちに変化が出てきたみたいで…?
実際5巻までは購入済みだし、6巻も出るし、楽しみに読み進めて行こうと思います。


ほかの積読も多いから消化する順番に悩みますが…

読書記録「コインランドリーの女」清原紘


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作者の前作「ツミツキ」が妖怪退治もので、この本も表紙からして都市伝説ものかと思ったらコメディだった。

ふとしたきっかけで古びたコインランドリーへ赴いた女子大生、田中晴。彼女はそこで、乾燥機からどこかのホラー映画のように這い出てくる女に出会う。
というなんか都市伝説のようなホラータッチで始まるのに結局はコメディである。
しかも不条理系。

「コインランドリーの女」こと真魚子さん(この名前も唐突に出てくる)も「コインランドリーに来る客を驚かすのが好き」と言いつつ、驚かしているのは序盤だけであとはガンプラ作ったりフィギュア作ったりしてるし。
イケメンメガネ男の横井先輩以外の登場人物はもれなく変態だし。
謎の生き物はいるし。

この、リアルに寄せたタッチの絵でカオスに寄せたコメディをやる感じ…
どっかのネオ時代劇書いてた漫画家のコメディ作品に通じるものが…

基本的に短編の集まりだし、唐突な展開も多いのでハマらないと寒いだけですが、わたしは面白く読めました。
真魚子さん美人だし。


あっ巻末収録の「鈴木姉妹」も好きです。
女子高生が"14歳男子"という存在について萌え語りするだけの漫画。

読書記録「メガネ画報」松本救助



いやー、メガネって本当に良いものですね。

タイトルからメガネっ子を集めたカワイイ漫画、または様々なメガネの登場するメガネオムニバス…かと思ったら(そんな話もあったけど)、メガネに大層なこだわりのある主人公がメガネに関する知識を使って事件を解決する、ミステリー…?漫画でした。

なんだけど…

「犯人の残したメガネ拓」ってなんだよ!魚拓みたいに言うなよ!
さらにそこから容疑者が2人に絞られるのかよ!

といった内容もあるので、わりとゆるいです。

しかしまぁ、ところどころ出てくるメガネに関するコメントや雑学はいちメガネ人として入ってきやすく、作者のメガネに対する並々ならぬ情熱が感じられます。

しましまぁ、メガネって本当に良いものですね。