2016-01-01から1年間の記事一覧

読書記録「ハーン・ザ・ラストハンター」

ハーン・ザ・ラストハンター ──アメリカン・オタク小説集 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/10/26 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る Twitter上で行われた同時読書会イベントが記憶に新しい、アメリカン・オタク小説集なぞという短編集…

読書記録「灰都ロヅメイグの夜」杉ライカ

ニンジャスレイヤーのほんやくチームとして有名なダイハードテイルズのメンバー、杉ライカ氏によるダークファンタジー作品です。私が読んだのはもともとnoteで有償公開されていたもののkindle版。なので、一部note版限定のコンテンツは読んでいません。 読み…

読書記録「ハーモニー」伊藤計劃

<etml:lang=ja><body>伊藤計劃の第2作、ハーモニー<harmony />を読みました。<story> 大災渦<ruby>ザ・メイルストロム</ruby>を経験した人類が、人の命を大事にしようとして、ほとんどの病気を消滅させた近未来。 <comment> この大災禍はおそらく、前作「虐殺機関」のラストで発生した事件のことか。…</comment></story></harmony></body></etml:lang=ja>

読書記録「虐殺器官」伊藤計劃

デビューして2年で夭折した作家、伊藤計劃のデビュー作にして代表作。 ということを全く知らずに購入して半年くらい積んでいた、虐殺器官を読みました。 近未来。サラエボで発生した核爆弾テロによって世界中で戦争・テロが激化した結果、、アメリカを始めと…

読書記録「ハイブリッド・チャイルド」大原まり子

最近の本だと思ったら1993年の本だった。 収録作は「ハイブリッド・チャイルド」「告別のあいさつ」「アクアプラネット」の3つだが、独立した話ではなくすべてつながった話である。 他の生物の一部をサンプルとして取り込む事で、自身の姿や性能を対象と同等…

読書記録「チョコレートの天使」赤井五郎

結構前に購入してから積んでいたKDP小説作品です。 タイトルからはほんわかしたラブストーリーみたいなイメージを受けますが、複数のキャラクターに焦点を当てながら進む、ファンタジーかつミステリーの作品でした。 工芸や衣料などに虫素材を多用する世界で…

読書記録「ニンジャスレイヤー キリング・フィールド・サップーケイ」

ニンジャスレイヤー第3部「不滅のニンジャソウル」の3巻。第1部から通すと15巻にあたります。 この巻に収録されているエピソードは6作。そして表題作「キリング・フィールド・サップーケイ」を筆頭として、サツバツとして無常な、完全なハッピーエンドと言い…

読書記録「BREAK-AGE EX ムーンゲッター」遠野 ひろみ

イマジネーション・ブルーに続いてのBAEXです。 宇宙飛行士を夢見る天野忍は、アルジェリア人の恋人ファーティンや友人の陽一と共に、DP上でより現実に近い環境データを持つステージ「アトモスフィア」上で大型のロケットを装着したVP『クドリャフカ』を駆っ…

読書記録「BREAK-AGE EX イマジネーション・ブルー」遠野 ひろみ

私の大好きなBREAK-AGEシリーズのノベライズ外伝です。 私は漫画版こそ当時から読んで、設定資料集すら買いましたがノベライズはノータッチでした。 物語は、”BREAK-AGE”の主軸そのまま、「通信対戦ゲーム『デンジャープラネット(DP)』を通しての、ある若…

読書記録「やおい君の日常的でない生活」魔夜峰央

BL本ではありません。 BL要素はあります。 例の「翔んで埼玉」も収録されている、魔夜峰央の作品集です。 収録作品は3つ。 ・やおい君の日常(的でない)生活 宇宙からやってきた謎の赤ん坊は、ちょっと抜けてる少年に育つ。 ある日、彼は様子がおかしい妹(…

読書記録「ひきだしにテラリウム」九井諒子

またしても九井諒子の短編集。竜の学校は山の上、竜のかわいい七つの子と異なるのは、今回はひとつひとつのエピソードが非常に短いショートショートとなっていること。 短いものは2ページで終わってしまい、まるで星新一を読んでいるよう。 そのぶん収録エピ…

読書記録「九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子」九井諒子

表題の通り、7つのエピソードが収録されている短編集です。 竜の学校は山の上と同様、ひとつひとつが安定したおもしろさ。(たしかこっちが後発のはず) ・竜の小搭 戦争中の海国と山国だが、国境にある関所の塔の上に竜が巣を作ってしまったためやむなく休…

読書記録「やさしいからだ」安永知澄

全3巻で完結済み。 年齢も性別も様々な人々を主人公とする、オムニバスストーリーです。 ちょっと不思議な話から、現実的な話まで。 不思議な話も、これは多感な主人公の空想・妄想なのかもしれない(最終話を除く)程度の不思議。 笑顔の代わりにできものが…