読書記録「ニンジャスレイヤー デイ・オブ・ザ・ロブスター3」ブラッドレー・ボンド&フィリップ・N・モーゼズ
デイ・オブ・ザ・ロブスター3を読みました。
のっけからナンシー=サンがおしりをぺちんぺちんされていたり、
ナンシー=サンがおしりをぺちんぺちんされたり、
ナンシー=サンがおしりをぺちんぺちんされたりして、
ぼくは脳みそが融ける音が聞こえるようでした。
最後まで読んで、こう思いました。
ナンシー=サンって欲求不満なのかな。
※この投稿はニンジャスレイヤー読書感想コンクール参加作品です。
読書記録「神々の歩法」宮澤伊織
第6回創元SF短編賞受賞作品。
突然現れた神の如き力を持つ男により滅ぼされた北京。
その存在を討伐するために編成されたサイボーグ兵士の小隊。
そして、男を討伐するために現れた神の力を持つ少女。
長編から戦闘シーンだけを抜粋したような形で、実際読みやすい短編作品です。
神の力を行使するためには、まるで呪文の詠唱のように「特定のステップを踏む」必要があり、いわゆる「能力バトルもの」なので読んでいて情景が簡単に目に浮かびます。
本編の他に選考委員の講評が載っていて、まぁ手厳しいなと思ったり(楽しんで読んだ後にちょっと現実に戻される感じ)。
この作品を知ったのはTwitterであるシーンが話題になっていたからですけどね。
「彼らは、こういう少女たちのじゃれ合うアニメをよく見ていた。そうしたアニメは抗ストレス下での鎮静効果が高いため、各国で兵士のメンタルケアに使われているのだ。」
オォウ…抗精神アニメ…グレィト…
読書記録「針とらのショートストーリーズ15」針とら
タイトルの通り、ショートストーリーが15本収録されています。
それぞれの話はタイトルとともにテーマや課題(○○、××、◆◆のキーワードを使用する)のようなものが記載されており、まるで学生が授業で出された課題の提出作品のよう。
しかしながら内容はしっかりしており、「キーワードをここで出すか」とか「あのテーマでこういうのするか」といった感じの作品もあります。
ショートストーリーなので1つ1つが短く、空いた時間できりよく読めます。
作風もほわほわした話からブラックな話までいろいろ。
さらにkindleで99円。プライム会員なら0円。
実際おススメ。
作者の他の本も読みたくなりましたね。しっかり宣伝もされてありますし。
まぁ…いまは積読が多いので…もうちょっと後かな…
読書記録「現代魔女図鑑」伊咲 ウタ(1)(2)
全人口の数%が魔女の力を持つ世界。
「魔女」はひとつの個性として認められており、「魔女の力」は男女問わず発現する。「魔女の力」を持つものは魔法関係の職に就くことができるが、別に強制ではない。また科学技術も現代と同様に発展しており、「魔法」と「科学」が「それはそれ、これはこれ」みたいな感じで共存している…といった世界観の中、日本のとある地方都市「当摩市」を舞台にして繰り広げられるオムニバスストーリーです。
魔女の才能を持つキャラクターも持たないキャラクターも、それぞれがそれぞれ個性にあふれ、それぞれの人生を生きています。
魔女の力を使った部活動に青春をかける少年少女もいれば、魔女の才能を持っていることを隠して生きている少年もいます。
オムニバスなので各話ごとに登場人物がバラバラなのですが、同じ都市が舞台なので人間関係がクロスしているところも。
人間関係もさることながら、美麗な表現や”魔法”の設定解釈など、細かいところまで見て楽しめる作品です。
もうすぐ3巻も出るはず。楽しみです、
読書記録「ハルロック」西餅(1~4)
アキバ通いが大好きな女子大生が主人公。
ただし目的はアニメショップなどではなく、パーツショップやジャンク屋。
これは、電子工作趣味な女子大生が電子工作で変なものを作ったり、変なものを作ったり、変なものを作ったりするマンガなのです。
主人公・向阪晴は子供のころ、なんでもかんでも分解する分解魔でした。
高校生になったハルはとある先生の影響で電子工作を始め、大学生になるころには両親が心配するレベルにまでなっていました…。
そんな彼女が困っている人のために工作をし、作品によって(失敗もあれど)感謝されることを通じて交友関係や活動を広げていく、というお話です。
作品自体ニッチなテーマを扱っていますが、仕組み的な部分を読み飛ばしても実際内容は面白いので、電子工作の知識がないひとでも面白く読めると思います。
全4巻で完結しており、一気読みがしやすいのも魅力。
…2巻で知り合ったイケメン(真空管オタク)がハルに好意を抱いたように見えたから、幼馴染君(ハルのストーカー)と三角関係が始まるのかと思ったけど、ぜんぜんそんなことはなかったぜ!
読書記録「春風のスネグラチカ」沙村広明
帝政ロシア崩壊直後の時代を舞台にした1巻完結コミックです。
1人では移動できない構造の車いすに乗る少女と、彼女だけが症状を抑えられる奇病に侵されている従者の青年。
生きるために互いを必須とする2人。彼女らの目的はいったい何なのか、その正体とは。
登場人物がロシア人なので聞きなれない名前が多く、バーナード嬢のように「いいかげんにせいよロシア人!」と言いたくなるのでサクッと流し読みできる本ではありません。が、まるでミステリー小説を一本読んだ後のような読後感が味わえます。
一度読み終えて2人の正体を知り、改めて最初から読み直すのもまた楽しい。
ちなみに登場人物には実在の人物も多いため、ロシア史を知っていると楽しみが倍加するかもしれません。私はよく知らないまま読み終えましたが…
読書記録「ロッキン・ホース・バレリーナ」大槻ケンヂ
18歳で夏でバカだった。
18歳のバカな若者三人によるパンクバンド「野原」とマネージャーの中年男がハイエースで全国ツアー。途中で見つけたラフレシアの正体は厚底ポックリ靴「ロッキン・ホース・バレリーナ」を履いた謎のゴスロリ少女。5人はパンク・ロックと共に全国をめぐる。
ツアーは成功するのか?
少女は何者なのか?
領収書はもらったか?
若者の恋のゆくえは?
大人だってロックは青春だったんだ!
主人公の耕助は女とやることしか考えていないし、マネージャーの得さんは借金に追われて頼りない。ゴスロリ少女の七曲町子はあこがれのV系アーティストに会って抱いてもらうために「野原」の車に乗ってくる。
こんなダメな人間たちだが、話が進むにつれてどんどん魅力的になっていく。
耕助のトラウマ、町子の心の闇、惹かれあっていく2人。夢。
得さんの過去。厳しい現実。
彼らの織りなす青春ロードムービーは、まさにロックのように駆け抜けて。
God Gave Rock’n Roll To You ― 「神様がお前に大切なものを与えてくれたんだ」。