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読書記録「ひきだしにテラリウム」九井諒子

漫画感想

またしても九井諒子の短編集。

竜の学校は山の上竜のかわいい七つの子と異なるのは、今回はひとつひとつのエピソードが非常に短いショートショートとなっていること。
短いものは2ページで終わってしまい、まるで星新一を読んでいるよう。
そのぶん収録エピソードの数が多く、これまで以上にサクサク読めます。

短いものの内容はしっかりしており、外国の教訓話めいた「湖底の春」、ドラえもんが元ネタらしい「恋人カタログ」やギャグに走る「パラドックス殺人事件」、ほかにも「竜の逆鱗」は同作者のダンジョン飯に通じる空想生物を食べる話。
淡々と不思議が続く「記号を食べる」、わけのわからない食材なのになぜかフードマンガの雰囲気が漂っています。

また、4ページまるまる猫がメイクするだけの「かわいくなりたい」など、面白い話・不思議な話・ひょっと怖い話などなど、独立した30エピソード程度が収録されています。
(ただし、最後の「未来人」だけは別のエピソードを踏まえてじゃないと意味が分かりませんが)

作者はどうしてこうもアイデアがポンポン湧くのか、不思議でなりません。


ちなみに、表題にもなっている「ひきだし」は3ページで完結します。
うーん、ショートショート