読書記録「燐寸少女(1)(2)」鈴木小波

既刊2巻(以下続刊?)の漫画です。

正義の味方になりたいな、仕事で成功したいな、この時間がずっと続けばいいな。
オムニバススタイルで展開される話の主人公はそれぞれ妄想を抱く人たち。
彼らの前に「妄想が具現化するマッチ」を売る少女が現れる。お代は寿命が1年分。

マッチを手に入れた人々は、火をつけている間の快楽に身を任せ…

結末は人それぞれ。
痛い目を見たり、新しい一歩を踏み出したり。


不思議な雰囲気でホンワカしつつ、時に皮肉に、時にシュールに、時にコメディタッチに。言ってしまえば「笑うセールスマン」です。

1巻のラストでライバルのような「深層心理を具現化するろうそく」を売る少女も登場します。仲が悪いのかと思いきや2巻のラストでは2人は違う目的を持ちつつもモノの見方が同じで息が合ってたりと、お話的にも一筋縄ではいかない様子。

続刊を楽しみにしています。